ICRU Report 90採用に伴う照射線量率標準及び空気カーマ率標準の変更について

 更新日:2019年 1月22日

 当協会の事業につきましては、平素より格別のご高配を賜り厚くお礼申し上げます。
 さて、この度、ICRU(The International Commission on Radiation Units and Measurements : 国際放射線単位測定委員会)から、ICRU Report 90 “Key Data for Ionizing-Radiation Dosimetry: Measurement Standards and Applications”が発行されました。これによりいくつかの物理定数が見直され、国家標準機関である国立研究開発法人産業技術総合研究所において、2019年4月1日より、照射線量率標準及び空気カーマ率標準が変更されます。

 この変更に伴い、当協会が2019年4月1日以降に発行する校正証明書についても、ICRU Report 90に対応した照射線量率及び空気カーマ率を記載いたします。 詳細は、以下の文書のとおりです。

ICRU Report 90採用に伴う照射線量率標準及び空気カーマ率標準の変更について

1.対象製品・校正:
① 照射線量率標準ガンマ線源
 (453,454,455,456,462,463,464タイプ)
 ※校正のみの依頼(再校正)も含む
② 井戸形電離箱の空気カーマ率校正定数

2.変更適用時期:
2019年4月1日以降に発行する校正証明書より、ICRU Report 90に対応した照射線量率及び空気カーマ率を記載
 
3.変更適用前の校正結果に関して:
2019年3月31日までの校正結果には従来の値が採用されますが、上記の添付文書に示す換算方法(計算式)により、ICRU Report 90 に対応した値に換算することができます。(2019年4月1日以降に再校正をしなくても、ICRU Report 90への対応が可能です。)
 
 
【参考リンク】
国家標準変更の詳細は、国立研究開発法人産業技術総合研究所計量標準総合センターのホームページにてご確認いただけます。(https://unit.aist.go.jp/nmij/news/2018/)