第23回RADIOISOTOPES誌「論文奨励賞」受賞者決定のお知らせ

更新日:2019年7月17日

 第23回RADIOISOTOPES誌 論文奨励賞の受賞者が7件の応募から下記4名に決定しました。表彰式は7月4日、第56回アイソトープ・放射線研究発表会内で行われ、受賞者には表彰状と副賞が贈られました。
 今後のますますのご活躍を期待いたします。

第23回RADIOISOTOPES誌「論文奨励賞」受賞者(2019年)

受賞者
(投稿時の所属)
掲載号
論文種別
論文タイトル
授賞理由
三本 拓也
(帝京大学中央 RI 教育研究施設)
Vol.67,No.7
原著
The Potential of Dedicated Breast PET with a Ring-type Scanner--Basic Evaluation and Clinical Experience--
本論文は、リング型乳房専用PET装置(db-PET)の有用性を、基礎的および臨床的に評価している。三本氏は筆頭著者として、db-PETの画像の定量性および検出能が、従前の全身用PET/CT装置と比して、有意に優れていることを証明した。乳癌は罹患患者数が多く、増加傾向にあるため、当該論文の成果は社会的にも意義深いものである。
以上のことから、論文奨励賞に値すると判断した。
栗田 圭輔
(量子科学技術研究開発機構高崎量子応用研究所)
Vol.67,No.9
原著
Development of an Easy and Simple Method to Measure the Environmental Radioactivity in Trees with Efficient Personal Dosimeters
本論文は、特に、福島第一原発事故に伴う、放射性セシウムが樹木に付着・吸着された場合、樹木に対するその影響が月日と共にどの程度推移するかを明らかにする手段として、市販の積算線量計を用いた簡易的測定法を提案している。実際にこの方法を測定に用い、季節変動などの測定を評価し、その計測特性を明らかにした。また、実際の測定環境での計測要件を示しており、セシウム汚染された森林の経時モニタリングに十分な利用が見込める。
以上のことから、論文奨励賞に値すると判断した。
鈴木 啓真
(新潟大学大学院自然科学研究科)
Vol.68,No.1
原著
福島県南相馬市における水稲及び土壌放射性セシウム濃度の経年変化―2013~2016年の調査結果から―
本論文は、福島第一原発事故後に福島県内の水田を2013年から2016年と数年にわたり継続調査した貴重なデータが示されている。水稲は、水を圃場に取り入れた湛水状態で栽培されるが、詳細な調査の結果、水口付近にて土壌および水稲中の放射性セシウム濃度が高いことなど新しい知見を示している。
以上のことから、論文奨励賞に値すると判断した。
菅原 康平
(東京大学大学院農学生命科学研究科)
Vol.68,No.3
原著
Plastic Scintillators Enable Live Imaging of 32P-labelled Phosphorus Movement in Large Plants
本論文は、複数のプラスチックシンチレータの特性を比較・検討している。最適なものを選定し、従来の光ファイバープレートの代わりに用いることにより、植物体内の32Pの挙動のリアルタイム分析に必要な検出力を維持しつつ、観察領域の画期的な大型化を廉価に実現した。放射線検出技術の基礎および実用面への貢献は多大である。
以上のことから、論文奨励賞に値すると判断した。
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