第25回RADIOISOTOPES誌「論文奨励賞」受賞者決定のお知らせ

更新日:2021年6月22日

 第25回RADIOISOTOPES誌 論文奨励賞の受賞者が4件の応募から下記3名に決定しました。受賞者には表彰状と副賞が贈られます。
 今後のますますのご活躍を期待いたします。

第25回RADIOISOTOPES誌「論文奨励賞」受賞者(2021年)

受賞者
(投稿時の所属)
掲載号
論文種別
論文タイトル
授賞理由
堀内 寛仁
(早稲⽥⼤学理⼯学術院総合研究所)
Vol.69,No.4
原著
電子線グラフト重合法を用いた微細構造を有する温度応答性細胞培養膜の作製
本論文は,生体細胞の配向性培養膜の作製及び評価を行なっている。エチレン-テトラフルオロエチレン共重合体に電子線を用いて(N-イソプロピルアクリルアミド)をグラフト重合して修飾することにより温度応答性膜を作成し,それを平行微細溝をもつSiモールドで熱インプリントすることによって,微細構造をもつ温度応答性細胞培養膜を作製した。この膜を用いると細胞が配向性をもって増殖することを示すことができた。当該論文の成果は,今後の再生医療分野の発展の基礎となるものである。
以上のことから,論文奨励賞に値すると判断した。
上垣 直人
(大阪⼤学大学院工学研究科ビジネスエンジニアリング専攻)
Vol.69,No.5
原著
放射線還元法を用いたメソポーラスシリカを担体とした貴金属ナノ粒子の合成
本論文は,放射線を使ってナノ粒子を生成する現象に着目し,その反応場を多孔質材料中の微細細孔の中にとり,局所反応場におけるナノ粒子生成反応が実際に生じていることを示した。また,金属種の化学状態から還元反応が進行していることを示した。本成果は,放射線を用いた新たな材料開発への端緒を拓くものである。
以上のことから,論文奨励賞に値すると判断した。
大石 皓平
(新潟⼤学大学院自然科学研究科)
Vol.69,No.9
原著
酸素・水素安定同位体比(δ18O,δD),トリチウム(T)濃度および各種イオン濃度から見た近年の新潟市の湖沼水系と降水の特徴
新潟市内の湖沼を対象として,水循環及び化学環境を把握するため,そのソースとなりうる降水を含め,酸素・水素同位体,トリチウム濃度,及び主要湖沼水中のイオン濃度の空間並びに時間変動を求めまとめている。一般に,この種の研究では,多様な要因が混在するため明瞭な結論を得ることは困難であるが,複数のトレーサーからなる新しい変数を導入する等,新しい研究の方向性の萌芽がみられる。
以上のことから、論⽂奨励賞に値すると判断した。
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