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更新日:2026年5月7日
第30回RADIOISOTOPES誌 論文奨励賞の受賞者が下記3名に決定しました。
表彰式は第63回アイソトープ・放射線研究発表会で行われます。
(五十音順)
| 受賞者 (投稿時の所属) |
掲載号 論文種別 |
論文タイトル |
|---|---|---|
| 授賞理由 | ||
| 趙 秀偉 (東京大学大学院工学系研 究科) |
Vol.75,No.1 原著 |
Monte Carlo Study on a Double Slit-Compton-TypeReconstruction-Free Imaging Methodfor Double Photon Emission Nuclides |
| 本論文は、二重光子放出源を対象として二重スリット・コンプトン型イメー ジング手法に関するモンテカルロシミュレーションを行った研究である。提案 された手法は、スリット形状によってコンプトンコーンを直接制約するという 独創的な発想に基づき、二重エネルギーガンマ線放出によって得られる相補的 な情報を活用することで、反復的な再構成や逆投影を行うことなく、精度と再 現性の高い光源位置推定を可能にする。また、本手法には、計算の複雑さを大 幅に低減するという利点もあり、放射線イメージングにおける実用化が大いに 期待される。以上のことから、論文奨励賞に値すると判断した。 | ||
| 平田 碧唯 (東京大学大学院農学生命科学研究科) |
Vol.75,No.1 原著 |
Time-course Analysis of Leaf Position-dependent Phosphorus Allocation in Poplar Using 32P Radioisotope Imaging |
| 本論文は、植物体内における放射性同位体(RI)分布を非破壊的に測定可能な 既存装置を改良し、32Pを用いてポプラにおけるリン酸の樹体内動態を経時的にイメージングし、解析した研究である。新規手法と従来法を併用することで樹体内の32P分布を高い信頼性で捉え、根から吸収されたリン酸が数時間以内に新葉へ優先的に分配されることを明らかにしている。これらの成果は、樹木における栄養輸送制御の理解を大きく前進させるものである。以上のことから、論文奨励賞に値すると判断した。 | ||
| 屋並 雅 (福井大学大学院 工学研 究科) |
Vol.74,No.2 原著 |
Analysis of Radiation-induced DNA Damages by Means of Quantitative Polymerase Chain Reaction |
| 本論文は、放射線照射により生じる酸化損傷、脱塩基といったDNA損傷を酵 素処理し、DNA鎖切断に変換することで、放射線照射の影響を定量的な polymerase chain reaction (PCR)を用いて包括的に評価できるようにした独 創的な研究である。これまでDNA損傷の種類により異なる評価方法を用いて きたが、この方法を応用することで、より簡便に放射線治療後の二次発がんの リスクを評価できる可能性が期待されており、研究成果の実用化も見込まれて いる。以上のことから、論文奨励賞に値すると判断した。 | ||