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本賞は、若手から中堅の研究者のキャリアパスを支援し、その研究活動を奨励することを目的として、アイソトープ・放射線研究発表会において優秀なポスター発表を行った者を表彰するものです。
第63回(2026年7月8日~10日)研究発表会の初回は13件の申込から3名が受賞され、表彰式には2名の方にご参加いただきました。
| 受賞者(発表時の所属) | 演題(発表番号) |
|---|---|
| 授賞理由 | |
| 川村 柚寿 氏 (千葉大学薬学部) |
PD-L1標的診断用プローブの体内動態におけるキャリア添加量の影響(2P_E11) |
| 免疫チェックポイント阻害剤の薬効予測手法としてPD-L1のPET診断が有望であるが,血液や脾臓などのPD-L1発現臓器への集積が影響を与える。抗PD-L1抗体10F.9G2を用いてPD-L1標的67Ga標識Fab(67Ga-Fab10F.9G2)を,同様にコントロール抗体LTF-2を用いて67Ga標識Fab (67Ga-FabLTF-2)を作製した。前者は後者と比較して脾臓や肺など正常組織への集積が高値であったが、血液への集積は低値であった。また前者はキャリアFab添加量の増加に応じて腫瘍/正常組織比は向上した。発表の構成や体裁,質疑応答も高く評価できることから、本講演賞に値すると判断した。 | |
| 堀内 歩 氏 (秋田県立大学大学院生物資源科学研究科) |
地表徘徊性昆虫類の137Cs濃度と炭素・窒素安定同位体比(2P_E10) |
| 地表徘徊性昆虫類は林床の137Csの動態に影響を及ぼし,渓流魚など河川生態系への移行源となる可能性がある。本研究では福島県浪江町の山林において2025年夏に試料を採集し,食性別に分類後、胴体部と脚部に分離した。胴体部の137Cs濃度はG検出器で定量し、脚部の炭素・窒素安定同位体比はEA-IRMSで測定した。137Cs濃度は高い順から雑食性,糞食性,捕食性,腐肉食性となった。137Cs濃度とδ15Nは有意な負の相関を示したことから,栄養段階の上昇に伴って137Cs濃度が減少することが示唆された。発表の構成や体裁,質疑応答も高く評価できることから、本講演賞に値すると判断した。 | |
| 宮﨑 陽奈 氏 (群馬大学重粒子線医学研究センター生物学部門) |
低酸素りん光プローブBTPDM1の放射線耐性と照射後の細胞内取り込み評価(2P_E02) |
| がん治療向上のためには低酸素領域を把握することが重要である。低酸素りん光プローブであBTPDM1は高い空間分解能とリアルタイム測定が可能である。本研究では放射線生物学の基礎研究への応用を目指し, BTPDM1の放射線耐性を調べる目的で, 照射前後でのBTPDM1のりん光特性,細胞内局在,細胞への取り込みについて評価した。BTPDM1は放射線照射による影響を受けることなく安定して利用可能であり,放射線生物学基礎研究における低酸素イメージングへの応用可能性が示された。発表の構成や体裁,質疑応答も高く評価できることから、本講演賞に値すると判断した。 |
過去の受賞者一覧
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