検査で使われている放射線とはどんなもの?

放射線・アイソトープは、いち早く病気を発見するため、医療現場でも活躍しているんじゃ。
レントゲン検査や核医学検査は、直接目には見えない体内の状態や臓器の働きを正確にとらえ、私達の健康を守っているんじゃよ。

インビボ検査

半減期の短いアイソトープを含んだ薬(放射性医薬品)をトレーサとして使い、検査用カメラで外部から臓器の機能等を調べます。
これにより、臓器や病巣などの状態がわかるのです。
いわば、トレーサという探偵役のアイソトープを体内の目的とする場所に送りこみ、それから出る放射線を利用して、外部から体内の様子を探るといった方法なのです。

インビトロ検査

採取した血液や尿などを薬(放射性医薬品)と反応させ、ホルモンなどの微量な成分の濃度を測定します。この検査は直接人体に放射線をあてずに試験管の中で試薬を反応させて測定する方法です。
発明者のヤロー博士は1977年にノーベル賞を受賞しました。

X線による検査

X線を透過させ体内の様子を調べることをX線検査といいます。X線をあてると、臓器や組織の密度の違いによりX線の透過率に差がでてきます。
これを写真フィルムに写したり、あるいはコンピュータ分析で臓器の断面像を描きだすことにより、小さな腫瘍などを発見することができるのです。
この方法は、脳腫瘍、内臓系疾患などの診断に役立っています。

インビボ検査って、例えば心臓に集まる性質のアイソトープを使ったら、心臓の状態を見たりできるってこと?

そうじゃ!心臓の筋肉の血行を、画像で見ながら診断することもできるんじゃよ。

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