放射性同位元素って何?

放射性同位元素の説明の前に,放射線・放射能についてご説明します。「放射能」には,

1.自発的に放射線を出す能力またはその物質のこと。 
2.放射性物質の量。 

の2つの意味があります。「放射能漏れ」と表現されているものの内の一部が「放射線漏れ」と混同されていることもありますので注意して下さい。

 私たちの身のまわりには多数の元素が存在しています。そのうちで陽子数は等しいのですが中性子数が異なるものがあり,これらを互いに同位元素(Isotope)または同位体と呼びます。ちなみに,同位体のように陽子数と中性子数の違いをふまえて原子核の種類を区別した場合,これらを核種と表現します。この同位元素のうち,放射線を放出する能力(放射能)を持つものを特に放射性同位元素(Radioisotope:RI)または放射性同位体と呼びます。この RI が放出する放射線は大きく分けて荷電粒子,非荷電粒子および電磁波の3つに分類され,それらはさらに図のように分類されます。

 

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 RIの放射能は永久に一定ではなく時間の経過に伴って徐々に減少していきます。元々あった放射能が半分になる時間のことを特に半減期と呼び,この半減期は核種によって異なります。
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