ラジオルミノグラフィは日本が世界に先駆けて基本的な技術から積み上げて完成させた放射線測定・画像化の技術である。 分子生物学や薬物動態学などの汎用分野ばかりでなくライフサイエンスすべての分野や化学・物理学あるいは広く理工学の諸分野で特徴ある利用が盛んに行われている。またこれらすべての領域で日々新たな技術開発・新規応用が行われていると言っても過言ではない。こうした状況を具体的に紹介した解説・総説シリーズをRadioisotopes誌に連載してきたものを、ここに電子情報として提供することとした。いずれも最先端の研究者による論考であり、諸分野の研究者に広く参照され、各々の研究進展・技術開発に役立たせられることを願っている。(第三シリーズより以前に「バイオサイエンスのためのアイソトープ測定機器」の第一・第二シリーズの中でもラジオルミノグラフィ関係の解説が含まれている。第一・第二シリーズはそれぞれ合本の形で出版されている。)

 この電子情報には足かけ3年にわたって掲載されて来た論文をそのまま採録してあるので、その後の技術の進歩等により、現時点では内容が若干古くなったものもあると思われる。また、著者の所属等も掲載当時のものである。(ただ著者の現在の連絡先については、了解を得られた著者については、別にそのリストを作成してここに含めてあるので活用されれば幸いである。)

 電子情報化するに当たってはテキストファイルを読み込んだり、スキャナを利用したりした部分が多いので、下付、上付文字等がそのようになっていなかったり、印刷時の改行のハイフンがそのまま残っていたりする。また図や写真の画質も、呼び出し時のスピードを考えて若干低下させてあるものがある。これらの点、ご了承頂きたい。

 (なお、ここに掲載された原稿はRadioisotopes誌に印刷されているものと同等のコピーライトを持つものであり、ダウンロード等を含め個人的な利用に限られていることを付け加えます。)