LSC測定時の注意

  • 測定しようとする核種にあったウインドウで測定すること。一般的にLSCが測定プロトコールを記憶しているので,測ろうとする核種にあったプロトコールを選択する。
  • 測定時間は各自の好みであるが,通常の測定では1〜5分/サンプル。統計的な誤差を少なくしようとする場合は,総カウント量を揃えても良い。ただしその場合は,放射能量の少ないサンプルは極端に測定時間が長くなってしまうので,測定時間の上限をあわせて設定するようにする。
  • LSCは定期的に校正すること。校正用サンプル測定とクエンチングスタンダード測定は,数ヶ月に一度は実施すること。
  • バックグラウンドは,なるべく同じ種類の非放射性サンプルを同じように処理して調製することが望ましい。ただし,臓器・組織サンプルのバックグラウンドを全ての種類で調製することは非効率的なので,Coldの血液で代用する場合が多い。
  • LSCの定量限界値の設定は困難であるため,各施設の主観で決めている場合が多い。通常,バックグラウンドの2倍を超えない試料は,定量限界未満と判断する。
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