内部標準法,チャンネル比法,外部標準線源法,外部標準チャンネル比法があります。 液体シンチレーションカウンターの多くは外部標準チャンネル法による補正によって自動換算を行っています。
1.計数効率とは何か 放射性試料を計測したとき,崩壊率(dpm)に対する計数率(cpm)の比を「計数効率」といいます。(計数効率=計数率(cpm)/ 崩壊率(dpm)) 2.計数効率補正とは 放射能量の絶対量を求めるためには,液体シンチレーションカウンターによる計数値(cpm)を適切な計数効率で補正し,崩壊率(cpm)を求める必要があります。 標準の自動計数効率補正を行った場合,クエンチングが大きい試料については正しい値が得られないことがあります。 3.計測時間の設定は? 計数率(cpm)が低い試料の場合,1分測定では誤差が大きく正しい値が得られないことがあります。計数値の統計的取扱は,
ですので,たくさん数えれば数えるほど誤差は小さくなります。
統計的に数値の持つ誤差をなるべく統一するためには,測定は総計数が同じ値になるまでの時間を行う方がよいと考えられます。ただし,計数率の低いサンプルでは測定時間が著しく長くなりますので,常識的な時間(20min.程度)を設定する必要もあります。 4.複数核種が含まれる試料を計測するときの問題点・注意点 同時に含まれる核種により,計数値に与える影響を考慮しなくてはいけません。 5.数え落としとは何か? 計数率(cpm)が高いときは,検出器の不感時間(分解時間)による数え落としを考慮しなくてはいけません。10000000 cpm を超えたら要注意。数十万 cpm 以内で計測できるよう試料調整をした方がいいでしょう。