可溶化剤 (NCS)*を用いた試料調製の実例

試  料
   
処  理
   
溶解方法
   
漂白方法

血  液
  3Hの時は0.2mLを取る
14Cの時は0.5mLを取る
  0.1mLの血液に1.2mLのNSCを加え透明になるまで50℃で加熱する   0.4mLのBzOz**を加え,50℃で30分間加熱する

組  織***
  バイアルビン中でできる限り細かくミンチする  6倍量のNSCを加え,完全に溶解するまで50℃で加熱する  NCS 1mLに対し0.3mLのBzOzを加え50℃で30分間加熱する

乾燥試料***
  乾燥試料に適量の水を加え,膨潤させる  6倍量のNSCを加え,透明になるまで50℃で加熱する  着色した場合には上記方法で漂白する

ポリアクリルアミドゲル  50mg 以下のゲルを,厚さ
1mm程度に切り,バイアルビンに入れる
  NCS:H2O(9:1)を0.5 〜1.0mL加え,50℃で2時間加熱する    

*  1.0mL のNCS (Amersham) は25℃で0.25mL の水を含有できる。
** 過酸化ベンゾイル 1g をトルエン5mL に60℃で溶解後,冷却しろ過して調製する。
*** 試料は,通常溶解剤 1mL 当たり,湿重量で200mg ,乾燥試料で100mg 以下とする。