医療系機関における国際規制物資およびその管理について教えてください。

掲載日:2016年8月22

 使用する場合は、核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律に基づき国(原子力規制委員会)の許可を受けなければなりません。しかし、天然ウラン、劣化ウラン及びトリウムについては、使用の数量が少ない場合(天然・劣化ウランはそれぞれ300g以下、トリウムは900g以下)には、国際規制物資使用許可申請のみでよく、核燃料物質使用に関する許可(事業所としての管理要件がより厳しくなる)は不要です。原子力規制委員会より使用許可が通知されると、国際規制物資の適正な計量及び管理を確保するための手続き等を定め策定した、計量管理規定(雛型が用意されている)の認可申請を行います。これにより原子力規制委員会より計量管理規定認可の通知および核燃料物質計量管理区域(MBA)の符合が通知され、購入および使用を開始できます。使用者は施設で核物質を取扱う場所を定め、その区域で一定期間に搬入・搬出される核物質の増減、そして現在の核物質の在庫の量を厳密・正確に管理し、原子力規制委員会に計量管理に関する報告書(核燃料物質管理報告書)の定期的な提出が義務づけられています。

 国際規制物資とは日・IAEA保障措置協定や二国間原子力協力協定といった国際約束に基づく保障措置の適用等の規制を受ける核物質や設備・資材を指します。具体的には重水等の資材、原子炉等の設備、核燃料物質などが該当することになります。保障措置の内容は、計量管理、封じ込め/監視、および国(原子力規制委員会)及びIAEAによる査察です。計量管理とは、核物質の在庫量の管理のことで、厳密な家計簿に例えられます。使用者は施設で核物質を取扱う場所を定め、その区域で一定期間に搬入・搬出される核物質の増減、そして現在の核物質の在庫の量を厳密・正確に管理し、原子力規制委員会に計量管理に関する報告書(核燃料物質管理報告書)の定期的な提出が義務づけられています。

 国際規制物資の使用に際しては、国内法(核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律)に基づき、保障措置を含む一定の手続が必要になりますが、医療系機関で該当するのは、おそらく核燃料物質だけで、しかも少量の天然ウラン、劣化ウラン、およびトリウムだと思われます。
 核燃料物質とは以下の表に定義されているものを指します。

表1  核燃料物質

1 ウラン235のウラン238に対する比率が天然の混合率であるウラン及びその化合物(天然ウラン)
2 ウラン235のウラン238に対する比率が天然の混合率に達しないウラン及びその化合物(劣化ウラン)
3 トリウム及びその化合物
4 1〜3の物質の1又は2以上を含む物質で原子炉において燃料として使用できるもの
5 ウラン235のウラン238に対する比率が天然の混合率を超えるウラン及びその化合物(濃縮ウラン)
6 プルトニウム及びその化合物
7 ウラン233及びその化合物
8 5〜7の物質の1又は2以上を含む物質

 これらを使用する場合は,先の法に基づき国(原子力規制委員会)の許可を受けなければなりませんが、天然ウラン、劣化ウラン及びトリウムについては、使用の数量が少ない場合(天然・劣化ウランはそれぞれ300g以下、トリウムは900g以下)には、国際規制物資使用許可申請のみでよく、核燃料物質使用に関する許可(事業所としての管理要件がより厳しくなる)は不要です。規制委員会より使用許可が通知されると、国際規制物資の適正な計量及び管理を確保するための手続き等を定め策定した、計量管理規定(雛型が用意されている)の認可申請を行います。これにより規制委員会より計量管理規定認可の通知および核燃料物質計量管理区域(MBA)の符合が通知され、購入および使用を開始できます。