1.部会・委員会の活動
 理工学部会、ライフサイエンス部会及び医学・薬学部会では、それぞれの分野におけるアイソトープ(RI)・放射線の利用を促進し、わが国の科学技術の発展に寄与することを目的として、各種の調査研究活動を行い、研究会、講演会、見学会を開催しています。
 放射線取扱主任者部会では、放射線安全取扱技術の向上を図り、放射線取扱主任者の地位向上を通じて、放射線障害の防止と国民の安全に寄与するため、研修会の開催など様々な活動を行っています。
 
理工学部会(最近の主な活動)
(1) 放射線施設における放射線防護用設備・機器の適切な使用に資するための「放射線防護用設備・機器ガイド 」(隔年出版)の企画・製作
(2)

 通常の放射線計測技術では検出が不可能な超低レベル放射能の測定技術に関する調査研究

(3) 中性子ラジオグラフィ(イメージング)の現状認識と、その技術の発展と展望を探るための調査研究
 
ライフサイエンス部会(最近の主な活動)
(1) ライフサイエンス分野の新しいRI利用促進に関する調査研究
(2) 伴侶動物等に対する獣医核医学診療の利用促進に関する調査研究
 
医学・薬学部会(最近の主な活動)
(1) 放射性医薬品の利用促進と施設内取扱に関する検討
(2) 核医学イメージング・検査技術の向上に関する検討
(3) 放射線医薬品の安全性確保に資するための副作用事例調査の実施
(4) イムノアッセイ検査の精度向上に資するための全国コントロールサーベイの実施
(5) ポジトロン放出超短半減期RIの臨床利用を促進するための調査研究
(6) 核医学検査及び放射線治療における放射線管理上の諸問題に関する調査研究
(7) 放射線治療における密封線源の利用に関する検討
(8) 放射性医薬品の臨床評価に関する調査研究
(9) アイソトープ内用療法に関する検討
 
放射線取扱主任者部会(最近の主な活動)
(1) 放射線の管理技術や安全取扱に関する情報交換
(2) 全国 7支部における研修会、勉強会、見学会及び教育訓練講習会の開催
(3) RI事業所からの依頼に基づく教育訓練のための講師派遣
 
2.機関誌、図書の編集・刊行
Isotope News (月刊)
 国内外におけるRI・放射線の利用やその関連研究、放射線障害の防止に関連する事項の解説、動向、関係法令、トピックスなどの紹介、RI・放射線関係機器新製品などの案内、関係学協会などの活動、研究発表会・講演会・各種研修課程の案内、その他RI・放射線の利用、管理に参考となる資料、記事を豊富に掲載する広報誌です。
RADIOISOTOPES (月刊)
 理学、工学、農学、生物学、医学、薬学の専門分野におけるRI・放射線の利用やその基礎となる研究について、原著、ノート、技術報告、速報、資料、総説、講座、ミニレビューなどの論文・記事を掲載、発表する学術誌です。
その他図書・資料
 RI・放射線関係法令集、国際放射線防護委員会(ICRP)勧告の日本語版、各種専門書・データ集、放射線取扱主任者試験のテキスト/問題集、英語版教育訓練テキストなどの図書、資料のほか、各種の教育訓練用視聴覚教材を編集、発行しています。
 
3.研究発表会、講演会、講習会の開催
アイソトープ・放射線研究発表会
 当協会が主催し、60を超える関係学協会との共催により、毎年東京で開催しており、アイソトープ・放射線の利用や安全取扱に関する多数の研究調査発表や特別講演、パネル討論がなされています。
「第1種及び第3種放射線取扱主任者講習」(文部科学省登録資格講習)
 第1種放射線取扱主任者試験合格者を対象に行う登録資格講習で、毎年10回以上の講習会を開催し、300名以上の方が受講しています。
 第3種放射線取扱主任者の資格を取得しようとする者を対象に行う登録資格講習で、毎年2回以上開催し、60名以上の方が受講しています。
「放射線取扱主任者定期講習」(文部科学省登録定期講習)
 放射線障害防止法に基づき放射性同位元素等を取り扱う事業者等が、選任している放射線取扱主任者に定期的に受けさせねばならない登録定期講習で、全国各地で開催しています。
「第1種作業環境測定士(放射性物質)」(厚生労働省登録講習)
 第1種作業環境測定士試験合格者と放射線取扱主任者や診療放射線技師などの試験免除資格者を対象に行う放射線を取り扱う作業場の環境を測定する講習で、毎年2回以上の講習会を開催し、60名以上の方が受講しています。
「アイソトープ基礎技術入門講習会」など
 RIの安全取扱に関する知識、技術や特定の技術を修得するための講習会や放射線取扱主任者試験のための講習会も開催しています。
 
4.RIの供給から回収・処理までの一貫管理
 RIの安全管理及び国民にRIに対する安全・安心を与えるため、RIの供給から回収・処理までの一貫管理を行っています。
 精製RI、密封線源、標識化合物及び放射性医薬品の注文の窓口となり、輸入品、国産品を問わず、日本全国へ供給しています。医療、研究、産業分野で使用する各種の大・小密封線源をはじめ、計量法トレーサビリィティ制度に基づいた放射能標準も供給しています。できるだけ安価に、良質の製品を、利用者に安定して供給するよう努力しています。
 また、RI使用施設など(医療機関などを含む)から、RIを使用した後に発生するRI廃棄物及び使用済み線源の集荷・回収をしています。集荷し、保管したRI廃棄物は、医療RI廃棄物を茅記念滝沢研究所で処理するなど、適切に措置しています。
 
5.小型サイクロトロンによるポジトロン核医学及びPIXE分析の研究開発
 仁科記念サイクロトロンセンターでは、小型サイクロトロンを利用したポジトロン核医学及びPIXE分析の研究開発を行うとともに、小型サイクロトロン施設の全国共同利用を進め、その成果を発表しています。
 
6.技術相談など
 RIの利用と安全の全般にわたる相談に応じています。