茅記念滝沢研究所では、滝沢村との「公害防止に関する協定書」に基づいて、研究所周辺の放射線の量及び環境試料中の放射能を測定しています。これらの測定結果と、研究所から排出される排気、排水中の放射能濃度の測定結果の概要を掲載しています。

環境放射線・放射能等の測定結果の概要(平成20年度分)
1.空間線量率
2.積算線量
3.環境試料中の放射能
4.排気・排水中の放射能

1.空間線量率

モニタリングポストにおける空間線量率の測定結果は以下のとおりで、異常は認められませんでした。
空間線量率グラフ
 空間線量率 凡例
μSv/h:
マイクロシーベルト毎時。人への影響の程度を表す1センチメートル線量当量率の単位で、1マイクロシーベルトは1シーベルトの百万分の1です。
 
モニタリングポスト
モニタリングポスト:
研究所の正門に向かって右隣に設置しており、空間放射線を24時間連続測定しています。降雨や降雪時には指示値が一時的に上昇したり、積雪により減少したり、自然環境条件の変化で指示値は変動します。 

2.積算線量

TLDによる4地区9か所の積算線量の測定結果は以下のとおりで、異常は認められませんでした。
積算線量 グラフ
 積算線量 凡例
注)滝沢村が定めている測定地点は、研究所東側約1kmが柴沢地区、南側及び西側約0.7~1kmが一本木地区、北側約0.7~1kmが石羽根地区、南側約12kmの滝沢村役場が鵜飼地区です。柴沢地区は平成10年8月より測定地点を移動、一本木地区は平成4年4月より1測定地点を移動しました。また、石羽根地区については平成9年7月より1測定地点を移動、平成10年4月より1測定地点を追加しました。
 
積算線量:
空間のガンマ線が3月間にどのくらいあったかを測定し、人体への影響の程度に換算して表示しています。空間線量率と同様に、気象条件や季節の変化で測定値は変動します。また、測定値が場所により異なるのは、設置場所の状況(土壌、建物、道路など)の違いによるものです。たとえばコンクリートにはもともと天然の放射性物質が含まれているので、その近くでは少し高くなります。
 
TLD(熱ルミネッセンス線量計):
TLDはガンマ線のエネルギーを蓄積して、加熱することによりその総量に比例する蛍光を出す性質があるので、その性質を利用して積算線量を測定しています。
TLD(熱ルミネッセンス線量計)写真1TLD(熱ルミネッセンス線量計)写真2

3.環境試料中の放射能

環境試料46試料の核種分析の結果は、自然界に存在する核種以外は検出されず、異常は認められませんでした。自然界に存在するセシウム-137やカリウム-40などについては、これまでの測定値と同程度でした。セシウム-137とカリウム-40の平成20年度とこれまでの測定値のグラフを示します。
セシウム-137カリウム-40
セシウム137カリウム40
セシウム137カリウム40
 凡例
また、環境試料のうち水試料については全ベータ放射能も測定していますが、いずれの試料も検出限界値未満でした。
注)環境試料の採取は原則として春と秋の年2回ですが、松葉と牧草は春のみ、玄米は収穫時期に、牛乳は年3回実施しています。平成19年度より、松葉は採取中止、牧草は採取地点変更、牛乳は試料数が減少しました。

4.排気・排水中の放射能

茅記念滝沢研究所から排出される排気・排水中の放射能濃度を測定した結果、すべて測定の検出限界を下回っており、滝沢村との協定値(法律で定められている限度値の1/10)よりも低い値でした。
(7月、8月、11月、1月は排水なし)